【編集後記】 静岡高校、選抜50年ぶりの2回戦突破!! しかし、2試合エラー3という数字には、やや不安が残る……。
第87回選抜高校野球大会第7日目第1試合で、静岡高校(静岡)が木更津総合高校(千葉)を4-2で破り、ベスト8進出を決めました。静岡高校が選抜で2回戦を突破するのは1965年以来、実に50年ぶりの快挙です。
しかし、今大会の静岡高校の戦いを観ていると、やや不安が残ります。
静岡高校といえば、昨年(2014年)の甲子園1回戦で、中盤まで試合を有利に進めながら星稜高校(石川)に逆転負けを喫したことが印象に残ります。
この一番の原因は、やはりエラー。試合の流れを決める大事な場面でエラーを繰り返し、自滅していきました。その数は「4」。悪天候のためグランドコンディションが悪かったこともあると思いますが、エラーだけで2点から3点星稜に献上していたことを思うが、選手たちにとっては悔やまれる試合になったにちがいありません。
現在の静岡高校には、昨夏のメンバーが多く残っています。ところが、今大会でもエラーが目立つのです。
1回戦の立命館宇治戦では、エラー1。この試合(2回戦)ではエラー2。
たしかに野球にエラーはつきものです。しかし、特に高校野球ではエラーが多い方が敗戦する傾向が強いということを考えると、この数はベスト8以降の戦いを考えたとき致命傷になりかねません。
また、この試合では中途半端な攻撃もありました。序盤、積極的に盗塁をしかけていった静岡高校でしたが、明らかに遅いスタートを切る盗塁シーンがあったのです。こうした攻撃もやはり、ベスト8以降の戦いに向けての不安材料として残ります。
86回の選抜大会の歴史のなかで、静岡勢が優勝したのは4回。今後、少しでも改善して静岡勢として5校目の優勝をなしとげてほしいと思います。