【センバツ】 大阪桐蔭、夏春連覇へ向けベスト8進出!! 左腕のエース田中は、いまだ自責点ゼロ! インタビュー内容あり 【試合結果速報】
第87回選抜高校野球大会は第6日目を迎え、1回戦と2回戦合わせて3試合が行われました。第2試合では大阪桐蔭(大阪)と八戸光星(青森)が激突。2012年春夏決勝の再戦となったこの試合、大阪桐蔭が4-1で八戸学院光星をくだし、史上5校目の夏春連覇に向けてベスト8一番乗りを決めました。
1回裏、大阪桐蔭は1死満塁のチャンスを作ると、5番の原田友希(3年)がレフトへ犠牲フライを放ち1点を先制。さらに、2死満塁から押し出し四球で1点を追加。この回、2点を追加した。
このあとは、今大会好投を続ける大阪桐蔭の先発 田中誠也投手(3年)と、初回の乱調から立ち直った八戸学院光星の中川優投手(3年)の投手戦となった。
試合が再び動いたのは、7回だった。大阪桐蔭は、先頭の谷口一樹(3年)が高めの変化球をレフトスタンドに運び1点を追加。さらに2死一塁から1番の 中山遥斗(2年)がセンターにタイムリーツーベース、1点をくわえて4-0とリードを広げた。
一方の八戸学院光星は、8回表に四球と相手のエラーで2死一、二塁。ここで2番の加角翔太(3年)がレフト前にタイムリーヒットを放ち1点を返した。しかし、最後まで大阪桐蔭の田中投手を崩すことはできなかった。
大阪桐蔭の先発 田中は9回8脱三振。8回に1店を失ったものの、自責点はいまだにゼロ。今大会は2試合で18回を投げ、防御率0.00の好投を見せている。
試合後、NHKの取材に応えた西谷監督のインタビューと田中投手の談話は以下の通りです。
■西谷浩一監督のインタビュー
――準々決勝進出が決まりました。いまどんな気持ちでしょう?
西谷監督「粘り強い光星学院さん(八戸学院光星)に勝てたということで、勢いがつくと思います。
――今日の試合は、先制得点をあげてからなかなか追加得点がうばえなくて、ベンチでどういうふうに見てたんでしょう?
西谷監督「かなり対策はやってきたんですけど、それをうわまわる相手の中川くんのチェンジアップ、落ちる変化球を攻略できませんでした」
――そういう意味では、7回の谷口選手のホームランは大きかったですね。
西谷監督「辛抱して辛抱してというところで、1球甘い球がきたので、それを仕留めてくれたと思っています」
――あの回はホームランも含めて、続くバッターも早いカウントで打っているかなという印象がありましたが?
西谷監督「(ストライクを)取りにくるボールが唯一甘いボールだったので、それを叩こうということで、しっかりやりました」
――指示を出したということですか?
西谷監督「その回だけじゃないんですけれども、後半はそれを狙っていました」
――今日も田中投手がよく投げましたね。
西谷監督「すごいスピードではないんですけども、相手のバッターを見て低めにていねいに投げてゲームを作ってくれたと思います」
――初戦は完封しましたし、今日も1失点完投。信頼感も高まっているのではないでしょうか?
西谷監督「さすがというか、去年の経験者ということで、甲子園マウンドをしっかりと勉強してていねいに投げてくれてると思っています」
――緊迫感ある試合でバックもよく守ったんじゃないでしょうか?
西谷監督「もちろんうち勝ちたいという気持ちもありますけども、こういうゲームを勝っていくというのもひとつ勉強になりますので、いい経験になったと思います」
――八戸学院光星高校とは甲子園で何度か戦ったいろいろな思いがあったかと思いますが、今日戦ってみて、改めてどう思いましたか?
西谷監督「2012年の春も夏も決勝でやらせてもらいまして、(八戸光星の)仲井監督が非常にしっかりと鍛えてきたチームですので、だからこそ負けたくないという強い気持ちで入りました」
――夏春連覇に向けて準々決勝まできたわけですが、この先に向けてはいまどんなことを感じていますか?
西谷監督「エラーも二つありましたし、バッティングの方も(八戸光星の)中川くんのピッチングが良かったとはいえ、もう少し打たないと勝てないと思いますので、しっかりと勉強したいと思います」
■田中誠也投手の談話
初回に野手のみなさんが点を取ってくれた。そのおかげが大きかったと思います。
自分の持ち味である打たせて取るピッチングができていたと思います。失点したけれども、そのあとはおさえられたので良かった。初回、けん制でランナーを刺したこと。これで相手もスタートが切りにくくなって、それも自分のペースになった要因の一つだと思います。完封した前回に比べても、今回の方が自分のピッチングができていたと思います。
今日は緊張もしなかったし、このあともがんばってピッチングをしたいです。