【センバツ】 静岡高校、選抜50年ぶりの2回戦突破、ベスト8へ!! インタビュー内容とともに 【試合結果速報】
(4回表、タイムリーツーベースを放つ静高安本)
第87回選抜高校野球大会は第7日目第1試合で、静岡高校(静岡)が木更津総合高校(千葉)を4-2で破り、ベスト8進出を決めた。
先制したのは木更津総合だった。
3回裏、9番 早川隆久(2年)がヒットで出塁、すかさず送りバントでランナーを送り1死二塁とした。すると、2番 石井伶(3年)が、静高先発の村木文哉(2年)のストレートをセンター前に弾き返し、1点を奪った。
ところが4回表、静高は1番の鈴木将平(2年)がこの試合2本目のヒットで出塁。バントで2塁に送ったあと、4番 堀内謙伍(3年)がつまりながらもレフト前に落としまず同点。直後には、5番の安本竜二(3年)がタイムリーツーベースを放ち、逆転に成功した。
さらに5回表、静高は2死一、二塁で2番 大石智貴(3年)がレフト線にタイムリーツーベースを放ち1点を追加。差を2点に広げた。その後、9回表にも1点を追加し、4-1とした。
一方、木更津総合は中盤に投手を右サイドスローの鈴木 健矢に交代。今大会チーム打率No.1の静高打線を苦しめた。9回裏には2死一、二塁から5番 小池航貴(2年)のタイムリーで1点を返すがもう一歩及ばなかった。
試合後のインタビューと談話は以下の通り。
■栗林監督のインタビュー
――今日は村木投手のふんばり、内山選手のスーパーキャッチ、さらには鈴木選手の打席でのねばり。文字通り全員でつかんだ勝利だったのではないですか?
栗林監督「本当にそうだと思います」
――9回の守りのときは、どんな気持ちでベンチからご覧になっていましたか?
栗林監督「選手たちが一戦一戦たくましくなっていますので、彼らならやってくれると思って信じて見ていました」
――相手に先制を許した直後、どんなことを指示なさっていたのですか?
栗林監督「それは特に……。先制するもされるも両方あり得ることなので、9イニングで勝負していこうということで、落ち着いいこうと話していました」
――今日、試合前に中軸に1本出ればいいんだというお話をなさっていましたが、その中軸が見事に得点を重ねました。この辺はいかがでしょう?
栗林監督「前の試合で、4番5番が打てなくて悔しい思いをして、本人たちもバットを振り込んでいましたので、この試合では1本出してくれるだろうと思って信じていました」
――試合前は特になにか指示なさいましたか?
栗林監督「とにかく序盤から積極的にいこう、相手は強いので臆することなく積極的にいこうという話だけしました」
――守りの方では、村木投手がすばらしいピッチング、ねばりのピッチングを見せました。いかがでしょう?
栗林監督「本当に村木に尽きるなと思って、すごいなと思います」
――具体的にどんなところでしょう?
栗林監督「堂々と臆することなく持っている力を存分に発揮しているという投げっぷりだったと思います」
――一番評価なさったところは?
栗林監督「ストレートであっても変化球であっても腕を振って、果敢にバッターと勝負しにいっているところです」
――ベンチからご覧になっていて安心なさっていましたか?
栗林監督「ええ。いままでは、そういうの(心配)してたんですけども、この甲子園の舞台に立たせていただいて、それを堂々とやるというのはたいしたものだなと思っています」
――「打力の静岡」といわれていたのですが、今日のような勝ち方(編集者注:この試合、ヒット数では木更津総合に劣っている)は、非常に選手の自信になると思うのですが?
栗林監督「秋はたまたま攻撃が好調だったんですけれども、一冬越えてどのチームのバッテリーも大変成長してくると思っているので、いまは打てなくても勝とうということでやっていますので、そういう内容になって良かったと思います」
――終わったばかりですが、いよいよベスト8の戦いがはじまります。いかがでしょうか。
栗林監督「いままでと同じように一戦一戦、しっかり準備して力を出せるようにがんばりたいと思います」
――ありがとうございました。おめでとうございます。
栗林監督「ありがとうございます」
■村木投手の談話
最後はバテました。苦しかったです。でも、今日はフォークボールを大事なところで決められました。前半から飛ばしていきました。ストレートを中心にフライでアウトを取れたところは良かったと思います。自分が点を取られても味方は点を取ってくれるので、信じて投げました。